医者

女性に多い脳腫瘍

看護師

大部分は良性の腫瘍

髄膜腫とは脳腫瘍のひとつで、脳腫瘍の中では発生頻度の高い腫瘍です。髄膜とは脳を包む膜の総称で、硬膜、くも膜、軟膜があります。髄膜腫は一般的にくも膜の細胞から発生する腫瘍ですので、脳にできる腫瘍ではなく脳の外側にできる腫瘍です。男女差では女性の方が発生しやすいと言われており、これは女性ホルモンが腫瘍発生に関わっているからではないかと考えられています。他には遺伝や放射線の影響もあるのではないかと言われていますが、はっきりとした原因は不明です。髄膜腫の9割以上は良性のもので、悪性髄膜腫は少数です。良性で大きさも小さくて症状のないものは何も治療せず経過観察となりますが、大きくなっているものや症状が出ているもの、悪性の場合は治療対象になります。

症状があれば手術適応

髄膜腫の症状としては、腫瘍により脳内の圧が上がるために起こる頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔気や嘔吐、意識障害など)や、腫瘍が脳を圧迫することによっておこる局所症状があります。局所症状は、腫瘍のある場所や圧迫を受ける脳の部位によってあらわれる症状が異なります。(麻痺や脳神経症状、けいれんなど)治療の第一選択は開頭手術になります。再発を防ぐために腫瘍と一緒に硬膜も一部切除します。頭を開けるので恐怖心は強いですが、完全切除できれば再発する心配はありません。しかし、腫瘍の部位によっては完全に切除することが難しい場合もあります。完全に切除できなかった場合の再発率は30パーセントと言われています。その場合は、再発を防ぐために術後に放射線療法を行います。放射線療法のひとつにガンマナイフ療法がありますが、こちらは開頭手術をしなくてもガンマナイフのみで治療ができます。しかし放射線療法で脳が腫れたり機能障害を起こすことがあり、必ずしも万能とは言い切れません。治療方法については医師としっかり話し合い、納得のいく治療が受けられるようにしましょう。